なぜ海なし県の長野県飯山市で、サバ缶が「ソウルフード」と呼ばれるほど愛されているのか??

今や、全国的に人気が出ている「サバ缶」。
栄養価がとても高く、血液をサラサラにする効果や、更には中性脂肪を減らす働きもあると言われているEPAやDHAが豊富に含まれているパーフェクトフードで、一時期テレビ等でも多く取り上げられていました。
ここ長野県飯山市では、春から初夏を迎えるころに獲れる「根曲がり竹」と一緒に作る「たけのこ汁」は郷土の味。たけのこが獲れる時期になるとスーパーには当たり前のようにサバ缶が山積みになります。
特にこの季節は大量に消費しますが、実は通年通していろんな料理で使うのででどの家庭でも必ずといっていいほどストックしてあるマストアイテムです。

ところで、なぜ山深い飯山でサバ缶がソウルフードと呼ばれるか。
飯山は日本有数の豪雪地。昭和20年には国鉄(JR)飯山線 森宮野原駅で7m85cmの積雪が記録されたことでも有名です。
その昔まだ交通網が発達してなく、豪雪の冬の間は食料を確保するのも難しかった時代、簡単に魚を食べることができるのは保存のきく塩漬けのものや、缶詰など、様々な工夫がされていました。 今でこそ、ポチっとすれば次の日には何でも届く時代になりましたが、当時は除雪も限れらていて、冬の間、保存のきく食料が大事な生活源として重宝。
その頃から、市民生活には「サバ缶」はなくてはならないものとなって、今に至っているというわけです。